施工事例

盛岡市三本柳 F 邸

「夫婦共に、郊外の広い土地で育ったので新興団地は考えられないです」
30代前半のご夫婦の家づくりは、団地にはない余裕のある敷地と、それでいて子育てに便利な立地という、難しい土地探しから始まりました。

何件か良いな、と思う物件があっても、問い合わせすると既に買い手が決まっていたりして、土地探しは難航しました。


たまたま弊社がお付き合いしていた不動産会社の方が独立されたのを知り、挨拶がてら伺い、お話すると、都南地区でありながら 100 坪の土地を紹介していただき、晴れて希望に合致した土地が決まりました。


共働きでご夫婦共に料理好き。旦那様はギターが趣味で奥様は読書が趣味。


「夫婦一緒に料理しても狭く感じないキッチン」
「勤務体系が夫婦で不規則なので、家事動線を考慮」
「狭くても良いのでギターを弾ける個室」
「とにかく広いリビング」
「脱衣と洗面を分けて、それぞれ広く使いやすく」
「キッチンの脇に収納豊富なパントリー」


これらの「与条件」を限られた予算でクリアしましたが、お話をしていくなかで


「親御さん(特に奥様の)にお子さんの面倒を見てもらう機会が多くなる」
「親御さんが来たときにもお互いが気遣いなく過ごせる場所」


が必要ではないかと感じ、


「普段は使わない和室ではなく、普段から使えていざという時に個室になる和室」

を設けました。
普段はリビングの延長として、まだ小さなお子さんの遊び場、お昼寝の場所として活用されると思います。
与えられる「与条件」だけでなく、コミュニケーションの中から見いだされる「未条件」(お客様もはっきりとは意識していないけど重要な要素)を紡ぎ出す事が重要であると改めて感じる事ができました。
予定より土地に予算が掛かってしまいましたが、性能面での妥協はせず、弊社標準のパネルヒーター暖房を採用し、長期優良住宅、BELS☆☆☆☆☆を取得しています。